UIKitに用意されていないUIを使いたい時や、iOS SDKに用意されていないその他の機能を使いたい時などにオープンソースのソフトウェアを使うことがあると思います。
それぞれのオープンソースソフトウェアにはライセンスが指定されていて、そのライセンスの条件を満たした状態でオープンソースソフトウェア使う必要があります。
主なライセンスについて書いていきます。
GPL(GNU General Public License)
使用例
Linuxなど、世界で広く使われているライセンスです
1、無保証で、著作権の表示義務がある。
GPLライセンスのソフトウェアを使用した結果、いかなる損害が発生しても、責任は自分で負う必要があります。
また、著作権が表示された部分をそのままにしておく必要があります。
2、複製したり、改造したものを有償で販売したりできる。
GPLライセンスのソフトウェアを複製して改造して公開したり、販売したりすることは許されています。
3、制作物も自動的にGPLライセンスになる。
GPLライセンスのソフトウェアを使った場合、制作物も自動的にGPLライセンスになります。
制作物のライセンスを変更して独占的に販売することはできません。
GNU 一般公衆利用許諾契約書
New BSD License – 修正BSDライセンス
使用例
FreeBSD等のBSD系OS、PostgreSQL等のDBMSなど
条項
・著作権表示
・ライセンス条文(受け取った物と同じ著作権表示と許諾条件)
・無保証
の三点をドキュメント等に記載すれば、「BSDライセンスのソースコードを複製したり変更したりしたプログラム」を再配布する際に、組み込み後のソースコードを非公開にでき、ソースコードを受け取った時と異なる条件で配布することができます。
緩いライセンス形態となっており、商用のソフトウェアとして配布することができます。
BSDライセンス
MITライセンス(X11 License、MIT X License)
BSDライセンスを原型に作られたBSDスタイルのライセンスの一つであり、修正BSDライセンスとほぼ同等の条件になっています。
条項
・著作権表示を残す
・無保障
The MIT License
Apache Software License
BSDライセンスを原型に作られたBSDスタイルのライセンスの一つである。
条項
Apache Licenseのコードの使用していることを記述する
著作権表示と免責事項表示の保持する
Apache License, Version 2.0
CCライセンス(クリエイティブ・コモンズ、Creative Commons)
著作物全般を対象としたライセンスで、条項は4項目あり、「表示」を採用することが必須条件となっています。
「改変禁止」と「継承」は同時に採用できないので、
表示(CC BY)
表示-改変禁止(CC BY-ND)
表示-継承(CC BY-SA)
表示-非営利(CC BY-NC)
表示-非営利-改変禁止(CC BY-NC-ND)
表示-非営利-継承(CC BY-NC-SA)
の6通りの組み合わせから選択されます。
表示 (Attribution, BY)
著作権者を明記する必要があります。
非営利 (Noncommercial, NC)
営利目的で利用してはいけません。
改変禁止 (No Derivative Works, ND)
改変・変形・加工は禁止されています。
継承 (Share Alike, SA)
CCライセンスが付与された作品を、改変・変形・加工した場合は、元になった作品のライセンスを継承させた上で頒布することができます。